皆様、こんにちは 肥料部の山口です。
今年もよろしくお願いいたします。
2021.1.3 上毛新聞にお客様とインタビュー記事が掲載されました。
寒さ耐え生育、収穫遅らせ元日に稲刈り 「開運米」で販売、新しい農業提案 高崎の三光ファーム
常識では考えられなかった真冬の稲刈りが1日、群馬県高崎市東部の田んぼで行われた。同市で40ヘクタールの稲作や野菜の生産加工を手掛ける三光ファーム(同市大沢町、広瀬光昭社長)が実施した。生育期間の長い品種を採用し、栽培方法を工夫してたどり着いた。年が明けても倒れなかった「開運米」として販売するとともに、新しい農業の在り方を提案し、普及に取り組む。
収穫作業が一時期に集中することへの解決策として、また、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みの一環として、種の供給会社や研究機関、商社などと昨年から取り組んだ。
稲穂が長く、生育に時間がかかる品種「みつひかり」を採用した。低温で発芽させたり、根の張りを強くする酵素を与えたりし、田植えは一般的な品種と同じ時期で、収穫は2カ月以上も遅らせられることが分かった。
本年度は約2000平方メートルで栽培した。「コロナに負けない新しい時代の幕開けを祈って」(広瀬社長)、元日の収穫を決めた。コンバインのほか、栽培法の開発にかかわった関係者らが手で刈り取って収穫を祝った。
種の調達を担当したトリニティアグリ(前橋市)の山口真弘さんによると、みつひかりで収穫を遅らせる取り組みは他にも例があるが、1月の収穫は聞いたことがないという。
収穫した約500キロのコメは近くの直売所などで販売する。価格は縁起の良い数字とされる「3、5、8」と社名の「サン(3)コー(5)ファー(8)ム(6)」を重ねて1キロ3586円とした。売り上げの5~7割を福祉医療機構の「子供の未来応援基金」に寄付する。すでに受験生の家族などから注文が入っているという。広瀬社長は「寄付を前提に価格設定した。社会貢献型の新しい農業として提案したい」としている。
同社は一般社団法人抗酸化研究所の豊田哲郎工学博士らと一緒に、抗酸化野菜の研究、生産に取り組んでいる。今回も成分を分析後、抗酸化特性を持ったコメとして普及させたい考え。